フリーランスエンジニアをしている、いなリモです。
学生の方や他業種の方からよく聞かれるのが、「完全未経験からフリーランスエンジニアになれますか?」という質問です。

- なぜ未経験からいきなりフリーランスは厳しいのか(3つの壁)
- それでも目指すなら取るべき現実的なルート
- 「未経験」を卒業できる実務経験の最低ライン
結論:いきなりフリーランスは厳しい
フリーランス案件はエージェント経由で獲得するのが一般的です。そしてエージェントは「即戦力」を売るビジネスなので、未経験者は歓迎されません。
未経験からフリーランスを目指すと、次の3つの壁にぶつかります。
壁1:そもそも案件が取れない
エージェントから見て、未経験者は次の理由でメリットが薄いです。
- 教育コストがかかる
- 参画後に炎上するリスクがある
- 単価を高く設定できない

経験10年の私が「別言語」というだけで難色を示されるくらいです。現場経験ゼロだと、なおさら厳しくなります。
壁2:案件に入れてもメンターがいない
運よく案件を獲得できても、その先が本番です。
客先では正社員と違い BP(ビジネスパートナー)扱いなので、手厚く教育してもらえません。周りの開発メンバーもフリーランスが多く、面倒を見てくれる人がいるとは限りません。
壁3:仕事以外の事務作業が乗ってくる
フリーランスは開発だけが仕事ではありません。正社員ならやらなくてよい税務・事務処理が発生します。
- 経費の入力
- 請求書の発行
- 税金の納付
- 確定申告
クラウド会計ツールやエージェントのサービスを使えば大した作業ではありませんが、未経験で開発に必死な時期にこれが乗ってくるのは負担が大きいです。
それでも目指すなら:現実的なルート
「絶対に無理」ではありません。難易度順に4つ挙げます。
ルート1:未経験可の案件を探す(難易度:高)
数は少ないですが未経験可の案件はあります。ただし傾向として、
- フル出社
- 単価は55〜70万円程度が上限
- フルリモートはほぼ無い
ルート2:ポートフォリオを作る
ポートフォリオ = 自作アプリ・書いたコード・設計書・技術記事などをまとめた実力証明資料です。
完全未経験から作るのは楽ではありませんが、未経験から評価されるための王道です。「Git を使ったチーム開発」「動くものを最後までリリースした経験」が伝わる内容にしましょう。
ルート3:アルバイトから始める(難易度:中)
業務委託よりアルバイトの方がずっと現実的です。ただし選び方に注意。
- キッティング
- データ入力
- 監視オペレーター
- テストだけ
実務経験として通用しやすい
- Git を使う
- 自分でコーディングする
- チーム開発である
- リリースを経験できる
最低でも1年は続けたいところ。ここをクリアすれば、十分「経験者」として扱ってもらえます。
ルート4:正社員で数年経験を積む(一番確実)
遠回りに見えて最短です。メンターがいる環境で2〜3年実務を積めば、フリーランスの選択肢が一気に広がります。単価交渉やUターンなどはそのあとでOKです。
最後に
私の周りにも未経験からエンジニアに転向した人が何人かいましたが、正直、みんな楽しそうには働いていませんでした。

生成AIのおかげでキャッチアップ環境は昔より格段によくなりました。まずは正社員かアルバイトで実務経験を積み、そのうえでフリーランスを検討するのが遠回りのようで確実です。


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