こんにちは、いなリモです。
「同じ案件を何年も続けているのに、単価がずっと変わらない」——エージェント経由で働いていると、あるあるではないでしょうか。

この記事では、私が案件を継続したまま月5万円の単価アップに成功したときの流れを、再現できる手順に落として解説します。
- 単価が自動では上がらない理由
- 単価交渉を成功させる5つのステップ
- 交渉のタイミングと希望額の決め方
- 断られたときにやること
そもそも、単価は黙っていても上がらない
最初に大前提です。エージェント経由の案件で、単価は基本的に自動では上がりません。
理由はシンプルで、単価を上げる動機がある人が誰もいないからです。
- クライアント:今の単価で回っているなら、わざわざ上げる理由がない
- エージェント:こちらから言われない限り、交渉を持ちかける手間をかけない
- 自分:言い出しにくくて先延ばしにしてしまう

裏を返せば、自分から意思表示するだけで、周りより一歩前に出られるということです。
単価交渉を成功させる5ステップ
私が実際にやった流れを、5つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:分かりやすい実績をつくる
実績がないと交渉のテーブルにつけません。ただし、「指示された作業をこなしていた」だけでは弱いです。
重要なのは、日々の業務にプラスアルファして「誰が見ても分かる実績」を意識的に作ることです。私の場合は次のような動きを実績にしました。
- 未経験だった技術を自主的にキャッチアップし、担当できる業務の幅を広げた
- 担当業務のナレッジをドキュメント化し、チームメンバーにレクチャーした
- チームのリーダー的な役割を引き受けた
ステップ2:交渉のタイミングを見極める
いつ切り出すかで、通りやすさが変わります。おすすめは次のタイミングです。
- 契約更新の1〜2ヶ月前:エージェントとクライアントが次期の条件を調整する時期に重なる
- 大きな成果を出した直後:リリース完了、障害対応、体制の立ち上げなど、貢献が記憶に新しいうち
- クライアントの期初・期の変わり目:予算が見直されるタイミング
ステップ3:希望額を決める
「いくら欲しいか」を先に固めます。判断材料は2つです。
- 市場相場:レバテックフリーランスなどの大手エージェントは、職種・スキル別の想定単価を公式サイトで公開しています。まず自分のスキルセットの目安を把握しましょう。
- 現単価からの上げ幅:一般的には現単価の +10〜20% が現実的なラインと言われます。

最終的にはクライアントの予算次第なので、遠慮して低めに伝える必要はありません。希望は希望として、はっきり出しましょう。
ステップ4:エージェントに意思表示し、アピール文を渡す
交渉の窓口はエージェントです。まずは「単価交渉をしたい」と明確に伝えるところから。ここを曖昧にすると何も始まりません。
そのうえで、エージェントはあなたの日々の働きを細かくは把握していないので、交渉材料を「アピール文」としてまとめて渡します。ステップ1でメモした実績をベースに作りましょう。
- 担当範囲の変化:参画時は◯◯だけ → 現在は△△まで対応
- 定量的な成果:レビュー指摘◯%削減 / 対応リードタイム◯日短縮 など数字で
- チームへの貢献:ナレッジ整備、オンボーディング、リーダー業務
- 継続意思:この案件を続けたい、そのうえでの相談であること
文章を考えるのが面倒なら、生成AIにメモを渡してドラフトを作らせるのが早いです。ただし、AIっぽさは読む人には伝わるので、最後は必ず自分の言葉に直してください。
ステップ5:結果を待つ/ダメだったときの動き
あとはクライアントの回答待ちです。私の場合は1週間ほどで「満額OK」の返答が来ました。
もし希望が通らなかった場合も、交渉して終わりにしないことが大事です。
- 次の交渉時期を握る:「では次回の契約更新時に改めて」と約束を取り付ける
- 通らなかった理由を聞く:予算なのか、評価なのかで次の打ち手が変わる
- 並行して他案件の相場も見ておく:今の単価が適正か、客観的に判断できる
単価交渉でやってはいけないNG3つ
- 感情的に伝える:「安すぎる」「割に合わない」と不満をぶつける形にしない。あくまで実績ベースの相談として。
- 根拠なしに大幅アップを要求する:相場も実績も示さずに「倍にしてほしい」は通らないし、信頼を失う。
- いきなり退場をちらつかせる:「上げてくれないと抜ける」は最終手段。多用すると扱いにくい人と見なされる。
交渉が通りやすい人の特徴
私の周りを見ていると、単価が上がっていく人には共通点があります。
- 頼まれていないことも拾って、担当範囲を自分から広げている
- 自分の成果を言語化してストックしている
- 「この案件を続けたい」という意思をちゃんと伝えている
- 交渉を"お願い"ではなく"対等な相談"として持ちかけている
スキルだけでなく、「一緒に働き続けたい」と思わせられるかが地味に効いてきます。
よくある質問
Q. 参画してどのくらいで交渉していい?
A. 明確なルールはありませんが、目安は半年〜1年。私は1年半のタイミングで交渉しました。分かりやすい実績が1つでもできていれば動いてよいと思います。
Q. 交渉は何回でもしていい?
A. 常識の範囲であれば問題ありません。ただし毎回の契約更新で必ず、というより「実績が積み上がったタイミングで」の方が説得力があります。
Q. エージェントを変えた方が単価は上がる?
A. 案件を変えれば上がることもありますが、慣れた環境を手放すコストも大きいです。まずは今の案件で交渉してみて、それでも動かないなら他エージェントの相場と比較する、という順番がおすすめです。
まとめ

- 単価は黙っていても上がらない。動いた人だけが上がる
- 実績づくり → タイミング → 希望額 → 意思表示+アピール文 → 結果待ちの5ステップ
- 断られても、次の交渉時期と理由を押さえて次につなげる
同じ案件で長く働いているなら、単価交渉は十分に狙えます。皆さんの単価が上がることを祈っています。


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